この記事でわかること
- 鳥取で海の近くに住むメリット
- 海沿いならではのデメリットや注意点
- 塩害が住宅や設備に与える影響
- 強風や飛砂を考えた家づくりのポイント
- 海沿いで選びたい外壁・屋外設備の考え方
- 津波や浸水リスクを確認する方法
- 鳥取で海の近くの土地を選ぶときのチェックポイント
鳥取で海の近くに住むのはどう?
「海が見える場所に家を建てたい」
「休日にすぐ海へ行ける暮らしに憧れる」
鳥取県には日本海に面した地域が多く、海を身近に感じながら暮らせる土地があります。
鳥取地方気象台によると、鳥取県は北側を日本海に面し、気候は日本海型に属しています。海岸線沿いにも住宅地や集落があり、地域によっては海を身近に感じられる暮らしができます。
海の近くの家には、
- 景色を楽しめる
- 海へ気軽に出かけられる
- 開放感のある暮らしをつくりやすい
といった魅力があります。
一方で、土地選びでは一般的な住宅地とは違う注意点があります。
特に確認したいのが、
塩害・強風・飛砂・災害リスク
です。
海が近いという理由だけで土地を決めるのではなく、
「その場所で建物を長く維持できるか」まで考えて土地と住宅仕様を選ぶこと
が重要です。
鳥取で海の近くに住むメリット
まずは海沿い暮らしの魅力から見ていきましょう。
1.海を身近に感じられる
最大の魅力は、日常の中で海を身近に感じられることです。
土地条件によっては、
- リビング
- ダイニング
- バルコニー
- ウッドデッキ
- 庭
から海を眺められる家づくりも可能です。
家の窓から海や空を眺められる環境に魅力を感じる方には、大きなメリットでしょう。
2.散歩やアウトドアを楽しみやすい
海岸が近ければ、
- 散歩
- ランニング
- 釣り
- サーフィン
- 海水浴
などを日常の延長で楽しみやすくなります。
アウトドアが好きな家庭なら、趣味と暮らしを近づけられる点も魅力です。
3.開放感のある土地を見つけられる場合がある
周囲の建物配置や土地の向きによっては、海側に視線が抜け、開放的な景観を楽しめる場合があります。
ただし「海沿いだから必ず眺望が良い」というわけではありません。
将来、隣地に建物が建つ可能性まで確認することが大切です。
4.家づくりに個性を出しやすい
海との関係を考えながら、
- 海を眺める窓
- 外とつながるテラス
- サーフボード収納
- 外シャワー
- 土間収納
などを取り入れることで、ライフスタイルに合った家を計画できます。
鳥取で海の近くに住むデメリット
海沿いの土地で特に理解しておきたいのが、建物への負担です。
代表的なものは、
- 塩害
- 強風
- 飛砂
- 屋外設備の劣化
- メンテナンス負担
- 津波・高潮などの災害リスク
です。
海の景色だけを見て土地を決めず、こうしたデメリットも含めて比較しましょう。
デメリット①塩害
海沿いの住宅でまず考えたいのが塩害です。
海水に含まれる塩分が潮風に乗って住宅まで運ばれると、金属部分などの腐食を促進する原因になります。
鳥取県でも「潮害防備保安林」が制度上設けられており、海岸からの塩分を含んだ風を弱め、塩害を防止・軽減する役割が示されています。
つまり、海の近くでは潮風による影響を前提に家づくりを考えることが重要です。
塩害の影響を受けやすい場所は?
住宅では、例えば次のような部分に注意が必要です。
- 外壁の金属部分
- 屋根
- 雨どい
- ビスや固定金具
- バルコニー金物
- フェンス
- カーポート
- 物置
- 給湯器
- エアコンの室外機
- 照明器具
- 屋外コンセント
特に屋外設備は常に潮風にさらされます。
建物本体だけでなく、外構や設備まで塩害対策を考えることがポイントです。
「海から何kmなら塩害は大丈夫」とは言い切れない
塩害を考えると、
「海から何メートル離れれば大丈夫?」
と気になる方も多いでしょう。
しかし、距離だけで判断するのはおすすめできません。
塩分の影響は、
- 海からの距離
- 卓越する風向き
- 建物の前に防風林や建築物があるか
- 土地の高低差
- 海岸の形状
などによって変わります。
海から多少離れていても潮風を直接受けやすい場所もあれば、周辺環境によって影響が異なる場合があります。
そのため土地を検討する際は、住所だけでなく実際の現地環境を確認することが大切です。
デメリット②強風
海沿いでは風への対策も重要です。
鳥取県の保安林制度には「防風保安林」があり、風の強い地域で風速を緩和し、強風による被害を防止する役割が示されています。海岸部の土地では、周辺の地形や遮るものの有無によって風の影響が大きくなることがあります。
土地を見学する日は穏やかでも、年間を通して同じ環境とは限りません。
強風は暮らしにも影響する
風の影響は建物だけではありません。
例えば、
- 洗濯物を外に干しにくい
- 自転車が倒れる
- ゴミ箱が飛ばされる
- 玄関ドアを開けにくい
- 庭を使いにくい
- 植栽が傷みやすい
といった暮らしへの影響も考えられます。
そのため海沿いでは、
「家が風に耐えられるか」だけでなく「強風の日でも暮らしやすいか」
という視点が必要です。
デメリット③飛砂
鳥取の海沿いで土地によっては確認しておきたいのが飛砂です。
鳥取県には「飛砂防備保安林」があり、海岸の砂浜などから発生する飛砂による被害を防止・軽減する役割があります。
砂浜に近く、風が直接吹き込みやすい場所では、砂が住宅側へ運ばれる可能性があります。
飛砂があるとどんな影響がある?
例えば、
- 窓が砂で汚れる
- 玄関に砂が入る
- 車が汚れる
- ウッドデッキに砂がたまる
- サッシレールに砂が入る
- 外壁や外構の掃除が増える
などがあります。
海岸からの距離だけでなく、
海と土地の間に何があるのか
を見ることが大切です。
デメリット④外壁や設備のメンテナンス
海沿いでは塩分・風・砂などの影響を受けるため、一般的な住宅地よりメンテナンスに気を配りたい箇所があります。
特に確認したいのは、
- 外壁
- 屋根
- シーリング
- 金属部品
- 屋外設備
- 外構
です。
「新築時にきれいなら大丈夫」ではなく、10年後・20年後まで考えて素材を選びましょう。
海沿いの外壁は何を選べばいい?
ここで重要なのが外壁選びです。
海沿いではデザインだけでなく、
- 塩分への耐久性
- 防錆性
- 耐候性
- メンテナンス方法
- メーカーの保証条件
まで確認することが重要です。
同じ種類の外壁でも、商品や表面処理によって性能・保証条件は異なります。
そのため、
「この素材なら海沿いでも絶対大丈夫」
と一律に判断するのではなく、建築予定地を住宅会社やメーカーに伝えて仕様を確認することが重要です。
金属外壁・金属屋根なら塩害対策を確認
海沿いで金属系の外壁や屋根を使用する場合は、特に仕様を確認しましょう。
確認したいのは、
- 海岸からの距離による保証条件
- 表面処理
- 防錆性能
- 切断面や固定部分の処理
- メンテナンス方法
などです。
「ガルバリウム鋼板だから錆びない」というわけではありません。
金属である以上、使用環境や仕様、メンテナンスによって腐食リスクは変わります。
エアコン室外機や給湯器も確認
意外と忘れやすいのが住宅設備です。
屋外に設置する、
- エアコン室外機
- 給湯器
- エコキュート
- 換気設備の屋外部材
なども潮風の影響を受ける可能性があります。
機器によっては耐塩害仕様・耐重塩害仕様などが用意されていることがあります。
建築予定地を伝えたうえで、適した仕様を設備メーカーや施工会社に確認しましょう。
カーポート・フェンス・物置も塩害対策が必要
建物本体だけを塩害対策して、
「外構を考えていなかった」
ということも避けたいところです。
外構には、
- カーポート
- フェンス
- 門柱
- 物置
- 宅配ボックス
- 照明
など金属製品が多くあります。
海沿いの家づくりでは、外構まで含めて耐久性を考えることが重要です。
デメリット⑤津波・高潮・浸水リスク
海の近くで土地を選ぶ際、住宅性能以上に優先して確認したいのが災害リスクです。
鳥取県では、県内市町村のハザードマップや「とっとりWebマップ」で津波浸水深などを確認できるようになっています。
県も、土地・居住地域によって災害リスクが異なるため、洪水・津波では想定浸水深などを事前に確認するよう案内しています。
海が見える土地=危険な土地ではない
ここも大切なポイントです。
海の近くにあるからといって、すべて同じ災害リスクではありません。
リスクは、
- 海からの距離
- 標高
- 地形
- 河川との位置関係
- 津波浸水想定
- 洪水浸水想定
などによって異なります。
逆に、海から少し離れているから安全とも限りません。
そのため土地は、必ず一筆・一地点ごとにハザード情報を確認することが重要です。
土地選びでは津波だけ見ればいい?
海沿いでは津波に目が向きますが、それだけではありません。
土地購入前には、
- 津波
- 高潮
- 洪水
- 内水
- 土砂災害
- 地震
など、該当地域で想定されている災害をまとめて確認しましょう。
鳥取県のハザードマップでは、洪水・土砂災害・地震・津波など、複数の災害リスクを確認できます。
避難場所と避難経路まで確認する
ハザードマップを見るだけで終わらせないことも重要です。
土地候補を見つけたら、
- 最寄りの避難場所
- そこまでの距離
- 徒歩で移動できるか
- 避難経路の高低差
- 夜でも移動しやすいか
- 河川や海側へ向かうルートではないか
などを実際に確認しましょう。
鳥取県も、自宅周辺の災害リスクだけでなく、避難先や避難行動を事前に確認しておくよう呼びかけています。
海沿いの土地は現地を複数回見る
海沿いに限らず重要ですが、特に海の近くの土地では一度の見学だけで判断しないことをおすすめします。
できれば、
- 晴れの日
- 雨の日
- 風の強い日
- 朝
- 昼
- 夕方
など条件を変えて確認すると、土地の特徴が見えやすくなります。
チェックしたいのは、
- 海風の強さ
- 潮のにおい
- 砂の飛来
- 周囲の家の金属部分の錆
- 道路の水はけ
- 車の出入り
- 周辺の騒音
などです。
周辺住宅を見ると土地の特徴が分かる
土地そのものだけでなく、周辺に建っている住宅も参考になります。
例えば、
- フェンスの錆が目立つ
- 室外機に腐食が見られる
- 砂が道路にたまっている
- 防風フェンスが多い
といった状況があれば、その地域特有の環境を知る手掛かりになります。
もちろん個々の住宅の築年数やメンテナンス状態によって違うため、それだけで判断はできません。
しかし、現地環境を知る材料として確認する価値はあります。
海を眺める窓は「景色」と「風」を両方考える
海が見える土地では、
「リビングに大きな窓をつけたい」
と考える方も多いでしょう。
ただし窓を決める際は景色だけでなく、
- 強風
- 日射
- 雨
- 塩分
- プライバシー
まで考える必要があります。
海側だから全面を大開口にするのではなく、本当に景色を切り取りたい場所に窓を配置するという方法もあります。
海遊びが好きなら土間・外シャワーも便利
サーフィンや海水浴などを楽しむ家庭なら、海から帰宅したときの動線も考えておきましょう。
例えば、
海
↓
駐車場
↓
外シャワー
↓
土間収納
↓
浴室
という動線があれば、砂や海水をリビングへ持ち込みにくくなります。
土間収納には、
- サーフボード
- ウェットスーツ
- ライフジャケット
- アウトドア用品
- タオル
などを収納できます。
海沿いでは洗濯物の外干しも考えておく
海沿いでは強風や潮風、飛砂の影響によって、日によっては外干ししにくい場合があります。
そのため家づくりでは、
- ランドリールーム
- 室内物干し
- 衣類乾燥機
など、外干し以外の選択肢を用意しておくと便利です。
「海が近いから外で気持ちよく干せる」と晴天時だけを想定せず、一年を通した洗濯方法を考えましょう。
鳥取で海の近くの土地を選ぶチェックリスト
土地購入前に、次のポイントを確認してみましょう。
- 海からの実際の距離を確認したか
- 海と土地の間に遮る建物や林があるか
- 潮風を直接受けやすい場所か
- 強風時の環境を確認したか
- 飛砂の影響を確認したか
- 周辺住宅の金属部分の状態を見たか
- 外壁・屋根の塩害対策を確認したか
- 室外機・給湯器の仕様を確認したか
- 外構製品の耐塩害性を確認したか
- 津波ハザードマップを確認したか
- 洪水・高潮などのリスクを確認したか
- 土地の標高や高低差を確認したか
- 避難場所を確認したか
- 実際に避難経路を歩いたか
- 海側の窓と風の関係を考えたか
- メンテナンス費用まで予算に含めたか
FAQ|鳥取で海の近くに住む家について
Q. 鳥取で海の近くに住むメリットは?
海を身近に感じられ、土地条件によっては海の景色を楽しめます。散歩や釣り、サーフィンなど海辺の趣味を楽しみやすいこともメリットです。
Q. 海の近くの家は錆びやすいですか?
潮風に含まれる塩分によって、金属部分の腐食が進みやすくなる可能性があります。外壁・屋根だけでなく、室外機や給湯器、フェンスなども確認しましょう。
Q. 海から何km離れれば塩害は心配ありませんか?
距離だけでは判断できません。風向きや地形、周囲の建物、防風林などによって塩分の影響は変わるため、建築予定地ごとに確認することが重要です。
Q. ガルバリウム鋼板なら海沿いでも大丈夫ですか?
商品・表面処理・建築場所などによって条件が異なります。金属だから必ず不向き、あるいはガルバリウムだから絶対安心とは言えません。メーカーの沿岸部での使用条件や保証を確認しましょう。
Q. 外壁はどんなものを選べばいいですか?
耐候性・耐塩害性・メンテナンス性などを総合して選ぶことが重要です。予定地を住宅会社に伝え、メーカーの仕様・保証条件まで確認しましょう。
Q. エアコンの室外機も塩害対策が必要ですか?
海沿いでは確認しておきたい設備のひとつです。商品によって耐塩害仕様などが用意されている場合があるため、設置場所とあわせて検討しましょう。
Q. 海の近くは風が強いですか?
場所によります。海側に遮るものがない土地などでは風の影響を受けやすい場合があります。土地購入前に現地環境を確認することが重要です。
Q. 鳥取の海沿いでは砂も飛んできますか?
砂浜との距離や風向き、周辺環境によっては飛砂の影響があります。鳥取県でも飛砂による被害を防ぐための飛砂防備保安林が制度として位置づけられています。
Q. 海の近くの土地なら津波リスクがありますか?
海との距離だけでは判断できません。土地の標高や地形などによって異なります。鳥取県や市町村のハザードマップで、候補地ごとに津波浸水想定などを確認してください。
Q. 鳥取で海の近くに家を建てる一番のポイントは?
眺望だけで土地を決めず、塩害・強風・飛砂・災害リスクを確認したうえで、その土地に合った外壁・屋根・設備・外構を選ぶことです。
専門家コメント

株式会社ヤマタホーム 代表取締役社長 山田 雄作
鳥取で海の近くに家を建てることには、景色や海辺の趣味を日常に取り入れられる大きな魅力があります。
一方で、家を長く快適に維持するためには、土地を選ぶ段階から塩害や強風、飛砂などを考えることが重要です。
特に外壁や屋根だけでなく、エアコンの室外機、給湯器、フェンス、カーポートなど、屋外にあるもの全体を考える必要があります。また、同じ「海から近い土地」でも風向きや周辺環境は異なります。
そして何より、津波や浸水などの災害リスクは必ず土地購入前に確認しておきたいポイントです。
海の見える暮らしを実現するためにも、景観・建物の耐久性・防災をセットで考えて土地を選ぶことが大切です。
鳥取で海の近くに家を建てるならヤマタホームへ相談
海の近くの土地では、一般的な住宅地以上に「土地と建物を一緒に考えること」が重要です。
ヤマタホームでは、ご家族が実現したい暮らしと建築予定地の環境を踏まえて住まいづくりをご提案しています。
- 海沿いの環境まで考えた土地探し
- ハザード情報を踏まえた土地選び
- 塩害や風を考慮した外壁・屋根の検討
- 屋外設備や外構まで含めた仕様計画
- 海の景色を活かす窓・間取り計画
- 土間収納や外シャワーなど趣味に合わせた動線
- 土地・建物・外構・メンテナンスまで考えた資金計画
「海が見える家に住みたい」「海の近くの土地を見つけたけれど塩害が心配」「この土地で長く安心して暮らせるのか知りたい」という方は、土地を購入する前に住宅会社へ相談することをおすすめします。
まとめ|鳥取で海の近くに住むなら塩害・強風・外壁・土地選びをセットで考えよう
鳥取で海の近くに住むことには、
- 海を身近に感じられる
- 景色を楽しめる
- 散歩やアウトドアを楽しみやすい
- 海辺のライフスタイルを実現できる
といった魅力があります。
一方で、家づくりでは、
- 潮風による塩害
- 強風
- 飛砂
- 外壁・屋根の劣化
- 室外機や給湯器など屋外設備への影響
- 外構の腐食
- 津波・高潮・浸水などの災害リスク
- 維持管理やメンテナンス費
まで考える必要があります。
鳥取県も、ハザードマップを活用し、津波・洪水など土地ごとの災害リスクを事前に確認することを案内しています。
海沿いの家づくりで大切なのは、
「海が近いから諦める」ことでも、「景色が良いからすぐ買う」ことでもありません。
その土地でどの程度潮風や強風の影響を受けるのか。
どのような外壁・屋根・設備を選べば維持しやすいのか。
そして、災害リスクを踏まえてその土地を選ぶべきか。
これらを土地購入前に整理することが重要です。
鳥取で海の近くに住むなら、塩害・強風・外壁・土地選びを一体で考えることが、海辺の暮らしを長く楽しむための家づくりのポイントです。